次世代の接続性についての化学

より良いつながりがより良い世界を作ります。Chemours(ケマーズ)はその創造に貢献しています。

次世代のコネクティビティのための化学

より良いコネクティビティがより良い世界を作ります。Chemours(ケマーズ)はその創造に貢献しています。

コネクティビティの未来 

私たちは今、新時代のコネクティビティの幕開けを迎えています。リモートワークが当たり前になり、人によっては生活の一部として定着する可能性があります。ネットショッピングは新しい午後の過ごし方です。仕事でもプライベートでも、ビデオ通話は生活の一部になっています。直接会うのではなく、デジタルでのつながりが増えたことで、私たちの生活は以前にも増してデジタル媒体を通して成り立つようになりました。ありがたいことに、私たちがどこにいても一緒にいられる新世代のコネクティビティが登場しています。

加速する変化

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行は、以前からあった一連のデジタルトレンドを加速させ、社会は驚くべきスピードでそれに適応しています。アドバイザリー会社のKPMGが発表した直近の調査結果によると、外出自粛期間中に「1日の固定ブロードバンド通信量が約3GB増加した」そうです1。モバイルブロードバンドの通信量も急増しています。エリクソン社の調査に対して、消費者はモバイルブロードバンドの利用が25%増加したと回答しています。仕事、学校、診察、そしてエンターテインメントのほとんどがオンラインになったため意外ではありませんが、こうした変化はウイルスそのものよりも継続するのではないかと考えられます。米国の労働者の60%はこの危機が去った後もビデオ会議のほうが都合がよいと考えていることも、エリクソンの調査で明らかになりました。学生の40%は今後もオンラインで授業を受ける予定で、アメリカ人の約3分の2は遠隔医療が従来の医師の診察よりも普及するだろうと考えています。2

新世代の接続

現在のグローバルネットワークは需要に対応していますが、さらに強力なコネクティビティが登場しつつあり、それがさらにコネクティビティの高い未来を生み出していくでしょう。その中心となるのが、今まさに展開している新しいモバイルネットワークである5G接続です。5Gで使用されるミリ波は、これまでの世代のモバイルネットワークで使用されていたものよりもはるかに広い帯域幅を確保できます。5Gではダウンロード速度が毎秒1〜10ギガビットと高速になり、待ち時間は1ミリ秒と短くなります。5Gネットワークでは、4Gに比べて一度に接続できるデバイスの数が10倍になり、さらにエネルギー効率が100倍になります。

5Gにはもう1つ利点があります。1つのネットワークでありながら、それぞれ特定の目的のために最適化した、様々なスライスに分けることができるのです。これにより、ネットワークの伝送能力が高まり、それぞれの使用者がネットワークの最適な部分を利用できます。自動運転車など一部の用途では、ネットワークの信頼性が高く、遅延の少なさが必要です。ファクトリーコントローラ、IoT、スマートシティといった用途では、低消費電力のスライスが必要になる場合があります。エンターテインメント、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)、モバイルブロードバンドは、高帯域スライスを使用します。5Gの新しいネットワークアーキテクチャー、高帯域通信、低遅延性により、まったく新しいコネクティビティの世界が開けます。真の自動運転車とスマートファクトリーで満たされたスマートシティの世界を想像してみてください。接続機器や接続された先進的ヘルスケアが普及し、仕事や余暇で仮想現実や拡張現実を利用する風景が当たり前になった未来を考えてみましょう。そして、そのすべてを、どこにいても利用できるのです。

5Gネットワークの構築には大きな課題があり、世界的に普及させるには新たなインフラが必要となります。その高い周波数は長距離伝送に向いておらず、簡単に妨害されます。5Gのシームレスなカバレッジを展開するには、現在点在している4Gの大型電波塔の代わりに、基地局やスモールセルのネットワークが必要となります。5Gテクノロジーの性能を引き出すには、データを支障なく伝送できるように、最高レベルのシグナルインテグリティを維持するインフラが必要です。Teflon™(テフロン™)ふっ素樹脂の優れた熱的・電気的特性を利用すると、安定した信号伝送ができるようになり、ネットワークコンピューティングにおける動向と相まって、データやコンピューティングリソースをネットワークの近くに置く、より迅速なスケーラビリティが可能になります。データの流れを継続させる性能を向上させた、小型で高品質な新世代のフレキシブル基板とリジッド基板、データケーブルを作ることによって、それを実現できます。また、(特にネットワークエッジに位置する)データセンターの数、容量、速度を大幅に向上させ、コンピューティングを迅速かつ確実に行えるようになります。

強力なネットワークには、化学の力が必要です。

幸い、責任ある化学が、これらの課題に対応しつつあります。Teflon™(テフロン™)ふっ素樹脂は、エラーのないフレキシブル基板、リジッド基板の製造に不可欠です。これらの基板は、スマートフォンからスマートファクトリーまで、また目立たないアンテナからほぼどこにでもあるデータセンターまで、あらゆる場所に登場するでしょう。データ量が増えれば熱量も増え、データセンターが高温になり、インフラへの負担も大きくなります。無人走行車は、接続が途切れたり、データが消えたりしないように、信頼性が最も重要になります。クリアで信頼性の高い信号を確保するTeflon™(テフロン™)ふっ素樹脂がここで活躍します。化学的に不活性で、独自の誘電特性を持ち、熱サイクルによるクラックやダメージに対する比類のない耐性を備えているため、アンテナからデータセンター、そしてユーザーへと、データの流れを維持できます。

この新時代のコネクティビティは、化学に新たな課題をもたらしますが、Chemours(ケマーズ)はそれに対応する準備を整えています。私たちの迅速な試作能力と高度な試験設備、そしてお客様とのパートナーシップへのコミットメントが、次世代のTeflon™(テフロン™)ふっ素樹脂を生み出します。その新素材は、5G革命が必要とする、広範囲にわたるアンテナ、登場しつつある超高効率なエッジデータセンター、急増する回路基板のために特別に設計されます。また、私たちは責任ある化学でこの新しいつながりの世界を切り開き、排出量の削減、多様性の促進、人材の能力向上、近隣住民との良好な関係、そして必需品である私たちの製品の持続可能なライフサイクルの構築をとりわけ重視しています。

[1] https://advisory.kpmg.us/blog/2020/covid-19-increases-robust-5g-technologies.html

[2] https://www.ericsson.com/en/reports-and-papers/consumerlab/reports/keeping-consumers-connected-during-the-covid-19-crisis