廃棄物を削減しつつ必要なニーズに応える

環境スチュワードシップを有した責任ある成長にコミットする

私たちは、原材料と天然資源を、人々の生活を改善し、低炭素経済への移行をサポートする必須の化学品と製品に変換しています。一方、ステークホルダーは、製品の製造方法と廃棄物の処理方法について、環境に優しく、事業運営コストと遵守コストを削減する責任ある管理を求めています。私たちは資源の使用効率を高め、廃棄物量を削減する機会に従って行動し、自らの廃棄物排出量を削減するよう社員を奨励し、バリューチェーン全体で循環型経済を強化するよう努めています。  また、私たちが所有および賃借する土地の良き管理者となって事業運営をサポートするよう尽力し、生物多様性の保全に取り組んでいます。

廃棄物と生物多様性に関する2022年のハイライト

  • 産業界、学術界、政府の専門家と連携した3年間のリサイクル研究プロジェクトの一環として、使用後のプラスチックからTiO₂(酸化チタン)とポリマーを除去することに実験室規模で成功
  • 高圧フィルタープレスの試験を実施し、社内廃棄となるろ過ケーキ量の35%削減を達成。今後、複数の施設で設備投資計画を策定する予定
  • ミシシッピ州パスクリスチャン市と連携して、市役所や公共施設でのペットボトル、アルミニウム缶、段ボールのリサイクルを実施し、コストが高くリサイクルプログラムの策定が困難な小さな町から出る埋立廃棄物量の削減を支援
  • 野生生息地審議会(Wildlife Habitat Council:WHC)と連携し、生物多様性フレームワークの開発を継続
  • フロリダ州とジョージア州の採掘拠点すべてでレスポンシブルケア®(RC)14001認定を初めて取得。責任ある採掘事業へのコミットメントを実証
  • ジョージア州とフロリダ州の鉱物砂の採掘・選別現場で、約70万 ㎡の浸食された土地を埋立。通常、これらの採掘場での採掘期間は3年未満で、その後土地の浸食を復元

埋立量原単位の70%削減

廃棄物削減と持続可能な土地利用の取り組み

最大限の取り組みを実施しましたが、2022年の埋立量原単位は2018年の基準(ベースライン)から増加しました。これには、副産物設備の停止、安定化剤の追加など、いくつかの要因がありました。また、当社の上位埋立地の一つで鉱石配合が変更された点も要因として挙げられます。これについては、今後5年間にわたって対応を実施していきます。

私たちはバリューチェーン全体での廃棄物削減にも取り組んでいます。顧客と協力して、リサイクルや再利用が可能な製品包装の代替品を研究・設計することにより、顧客の廃棄物フットプリント削減を支援しています。2022年には、当社製品の45%を再利用またはリサイクル可能な容器で顧客に出荷しました。再利用可能な容器の例としては、鉄道車両、タンクおよびバルクトラック、ISOコンテナ、Flo-Bin、はしけなどがあります。リサイクル可能な容器の例としては、静電気災害防止フレキシブルコンテナバッグ(FIBC)、プラスチック製のドラム缶やペール缶、金属製ドラム缶などがあります。

私たちの「土地利用・生物多様性チーム」は、土地利用に関する現在のアプローチを評価して、生物多様性をさらにサポートする方法を模索しています。また、パートナーと協力して、再開発、持続可能な土地利用、生息地の復元と強化、当社社員や地域社会が利用できるオープンスペース管理などの機会も発掘しています。